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骨粗鬆症
骨粗鬆症
お年寄りは怪我をしやすいと言われています。 ちょっと転んだだけで、すぐに骨折するケースも少なくありません 。 転んでそれを防ごうと地面に手をついたため、手首を骨折したと言うような話もよく聞きます。 くしゃみでアバラを骨折した人もいるようです。筋力も衰えていることから、階段で足を踏み外して骨折した人の話も よく聞きます。お年寄りはいろいろな病気になることも怖いですが、骨折などの外傷にも気をつけなければなりません。それは年を取るにつれて、怪我が治りにくくなるからです。なぜなら、お年寄りの骨は再生しにくいのです。 骨の強さは年齢が上がるにつれ、弱くなって行きます。お年寄りがなりやすい病気に 骨粗鬆症があげられるのはこのためです。
みなさんも骨粗鬆症という病気は聞いたことがあるでしょう? 骨密度を測定してくれる検査もありますから、そこで初めて自分が骨粗鬆症かどうかわかります。 人間の体の骨は20歳までに作られ、その後、40 歳まで骨の形成のピークを迎えます。その後は、減少するだけですから、 お年寄りでなくても気をつけなければいけません。40歳を過ぎたら、老化現象の一つとして、 骨量が減って来ると言うことを、みなさんも理解しておいたほうが良いでしょう。
内臓の働きが、ピーク時より衰えてしまい、腸管から吸収されるべきカルシウムの量が減ってしまうからです。 骨粗鬆症になるのは、骨を形成する細胞とそれを壊す細胞の存在が、バランスを崩したり、 細胞自体の働きが悪くなったりするためです。 骨粗鬆症はどんな人がなりやすい病気なのでしょうか?
特にお年寄りや閉経した女性がなりやすい病気です。女性の場合は、閉経した後、体の骨量が急激に減ってしまいます。これは女性ホルモンである物質、「エストロゲン」に関係しています。 エストロゲンは、骨が壊れてしまうことを防いでくれるものです。 閉経すると女性ホルモンが減り、エストロゲンも減ることから骨が壊されて行くことを防いでくれるものがなくなります。 また、両親が骨粗鬆症の場合、遺伝で骨粗鬆症になる可能性が高いことと、同じ生活習慣で育ったため、 食生活も同じであることから、両親などの身内に骨粗鬆症の人がいる場合はなりやすいです。 体格も関係しています。小柄でやせた方は骨粗鬆症になりやすいです。 これは小柄な人は骨量が低い上、痩せているため重力があまり骨にかからないので、骨が鍛えられず、 弱い人が多いです。 また、おなかが下りやすい人も、骨粗鬆症になりやすいです。 牛乳を飲むとおなかが下る人は、乳糖不耐症と言います。これらの症状がある人は、カルシウムが吸収されにくいためです。
骨粗鬆症、この病気を予防するために、カルシウムの吸収率が良い食品を食べましょう。
牛乳や乳製品は吸収率が40パーセントから70パーセントもあります。 小魚は30パーセントと意外と低いです。 ですから、1日のカルシウム所要量の3分の2を牛乳などの乳製品でとり、 あとの残りを、小魚、大豆、野菜、海藻からとりましょう。
お年寄りは怪我をしないためにも、日ごろからカルシウムの摂取に気をつけたほうが良いです。 また当院での運動療法や物理療法にて日ごろからの関節運動を続けることによって骨密度の低下を 防 ぐことも一つの方法であります。
バーに頼り足を強く踏み叩く運動で骨へ刺激を加え、骨自体のリモデリング能力を高める。
骨が脆くなり骨折し易い部位への温熱法で血行を促進させ、骨への栄養供給を誘導する。
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